The Dramanians 海外ドラマを真面目に見るブログ

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2017年上半期振り返り

今年の上半期で印象的だったのはHuluジャパンのリニューアル。
これに尽きる。

今年に入ってからのHuluジャパンの作品選びはそれまで以上に素晴らしかった。
1つの有料動画配信サイトに3カ月以上続けて加入することがなかった私が
年末からずーっとHulu漬けだった。
デギオン、ウエストワールド、さらにFOXTVでのいくつもの新作。
契約や使用料にかなり資金が必要だと見えるが
好調だった、もしくは新たなに何か始めようとするような気配は感じた。

こちらの視聴はHDMI端子のないデスクトップ&ディスプレイだったために
毎週楽しみにしてきたホームランドの最新シリーズが
急に見れなくなっちゃったわけだ。
変換器も遣えないとなるとすぐに自分にできるのは買い替えくらい。
ディスプレイくらいはいいとしても
デスクトップの買い替えなんてスペック調べやらなんやらですぐは無理。
しばらく経って夫がマザーボードをいじりHDMI端子をセッティング。
その頃にはホームランドも終了。

Huluジャパンが急いでリニューアル、それも満足な予告もなかったのには
色々な事情があるとは思うし、いろいろネット上で語られているようだ。
赤字、買収、使用料、システム、違法ダウンロードとか。
Huluジャパンの特徴は、海外ドラマから見るとHBO作品の最新配信に他ならない。
オンラインではほぼ独占状態。
最新&超高評価ののHBO作品を配信するにはそれなりの条件があったのかもしれない。
妄想は膨らむ。
個人的にはその点もとても気に入っていた。
しかしながら、営業もなしに日本人が見たいと思う作品が少ないのもHBO作品の特徴。
高級感があり濃厚でヨーロッパ圏には受けているのは確か。
ゲームオブスローンもウエストワールドも受ける土壌がすでにある。
東アジアはちょっと違うんですよ。
ベルセルクは良くてもゲームオブスローンはわからないという人も多い。
ローグワンがあんまりウケなかったのもしょうがないっす。
(私は10回くらい見て10回泣きましたがホープ)

小市民からすれば少額ではあるものの有料であること、
さらに毎週アップする新作があるということも考慮すると
せめて1カ月前のトップページでのうざいほどの予告が欲しかった。
予告という猶予を与えられない事情があったのか
やり口がアメリカンなのでそういった条件の契約があったのか。
さらに手持ちの機種が再生できる環境かどうかを一目でわかるシステムがあれば
再加入もスムーズで、大量解約に歯止めがかかっただろうに。
今や『Hulu』と検索エンジンに入力すると『解約』と出るとんちになっている。

環境も整ったことだしHuluに戻ろうと思いトップページを覗いた。
悩んでNetflixも覗いた。
完全にNetflixの方が面白そうだ。
10対0くらいに割合で。
今Netflixは会員数が伸びているだろうな。
そのほかの動画配信サイトも当時直後は会員数がのびのびだったろうに。
夏休み前哨戦といった時期よりは早かったものの
あの時期に大コケしたおかげで
夏休み期間も大コケだろうから
冬休み用には基本料金を下げるしか手がなくなるんじゃなかろうか。

とはいえ、ウエストワールドは面白いです。
西部劇ではありません。
時代設定はあくまで未来。
西部開拓時代を舞台にしたアミューズメントパークの名前です。
登場人物は半分以上が人工知能を持った高機能な機械。
人間と全くそん色のない見た目の機械を
人として扱うか、物として見るかという葛藤、
さらに人間の思い通りになるはずのその機械が
『自我』や『意思』を持つということについて
視聴者にザラリとした後味を残す素晴らしい作品。
エミーほぼ確定。
視聴できる環境の方は有料で見ても損はしない。
シーズン2が出るころまでHuluジャパンが存在しているかは不明だが…

Huluが見れなくなったおかげで色んな配信サイトを散策できたのは
それはそれで楽しかった。
一番印象的なのは今更名探偵ポワロ。
一生入らない!と言っていたU-Nextの無料券も利用。
ポワロの最終シリーズ以外すべてが揃っていたのには嬉しい悲鳴。
もちろんすべて視聴済みだが、マラソンで見れるのはまた格別。
その1カ月は
「早く帰ってポワロ見たい」
と毎日思っていたほど充実したドラマ生活だった。
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Billions

SHOWTIME (2016年)

ウォール街を舞台に繰り広げられる金融業界サスペンス。
9・11以降ヘッジファンドで巨額の富を築いたアクセルロッドが
野心的な検事チャック・ローズに追われる。
公正取引やインサイダー、利害の衝突、
貧富の差、『1%の億万長者』などがキーワード。
世界の中でも市場主義的なアメリカにて司法の限界をテーマにしている。

何よりもポール・ジアマッティがテレビドラマで初主演。
共演はダミアン・ルイスも米ではHomeland以後の出演であり、その点も注目された。
さらに人気ドラマを渡り歩いてきたマギー・シフ。
ゲストも豪華。
ロブ・モローが高潔でさわやかな役人役で
グリーン先生ことマーク・アンソニーがダーティな判事役で出演。
その他脇役も充実。
キャスティングだけで1回目の視聴率は取れる計算。

1回目はショックなほどつまらなかった。
余韻が残るほど。
がっかりしてしばらく離れていたが
年を越す前にと思って見続けたがはやりつまらない。

原因はたくさんある。
主に30話くらいを12話に無理やりまとめた結果がこうなったという印象。
そうしなければならなかった大人の事情はわからないけれど
失敗の原因もそこにあるのは確実。

1つは集中力を削ぐほどつじつまが合わない場面がある。
司法取引の場面はその最たるもの。
検事の配偶者が起訴される側の幹部というのも不可解。
ありえない。
つじつまを無理やり合わせて過ぎてつまらないシーンもある。
フランケンシュタインドラマだ。

また人物の描き方が粗すぎてついていけない。
特に検事ローズ側の人物描写はグチャグチャ。
見ている方が混乱するし、主演の描き方がこうだと作品もグチャグチャ。
ローズがアックスロッドを執拗に追う理由も
犯罪者だからというだけでは
野心的過ぎる性格からは違和感を覚えるほど執着している。
ローズの父親の描き方も軽すぎる。

さらに伏線も全て緊急着陸のような形で美しくない。
一番不満なのはSM。
SMは良いとして結局脅しのネタにしかできないならやらなきゃいい。
脅しならケイマンに父親名義の口座があった方がまだ良い。
SMを通して夫婦の強い絆と
司法検事であっても秘密があるというネタにしたかったのだろうけど
唖然とするほど全く使えていない。

最終話くらいは良いのではないかと思ったが
終盤もひどかった。
「私には何も失うものはない」
とタンカを切ったローズの言葉を聞いて頭の中が?だらけ。
まだまだ失うものはたくさんあるでしょうに。
地位もお金もあるし、離婚したわけでもない。
弁護士に転職してアクセルロッドを追うことはできないし。
ゼロからスタートしたアクセルロッドと
何不自由なく育ったローズとの逆転を言いたかったのだろうけど
無理があり過ぎではないだろうか。

制作側に時間の不足と事情があったようには痛いほどわかる。
そうでなかったらよほど傲慢で怠惰な制作陣だ。
しっかり交渉してくれる人がいなかったんだろうか。
もったいない。
ジアマッティの時間がもったいない。
マギー・シフはシーズン2に出ないようだし
ダミアン・ルイスもメインで出ている様子がない。
こちらの2人はまだ人物像がしっかりしていたので
残すキャラクターも反対。
本当にいいのか?SHOWTIME。

テーマは良かったと思う。
ウォール街は使い尽くされた舞台だけど
今現在ドラマでは数少ないネタだし。
相反する環境で育ち、現在の立ち位置も正反対
それが逆転していくというドラマチックな筋も良い。
ただやはりジアマッティに頼り過ぎて
ローズ側の描き方の粗さが目立つのが
瓦を割りたいくらい悔しいし悲しい。
終盤にローズが落ちていくシーンがあるが
序盤に何のフォローもないから
視聴者が親切に空気を読んであげるしかない。
『空気を読んであげる』なんて
6シーズン以上続いた人気作のフィナーレの特権だ。
シーズン1でその特権を使わなければならないのは
かわいそうというか傲慢というか。

SHOWTIMEとして再来年にはHomelandがフィナーレを迎える予定。
来年はツインピークスもあるしドノヴァンはしばらく終わらない。
それでもHomelandが終わるのは大きいはず。
Billionsをサクッと終わらせて
もっと面白いサスペンスを放送した方が良いと思う。

日本ではネットフリックスが配信中。
ネットフリックスらしい好み。
ケーブル、本国で知名度が高く人気俳優、前評判が高い。
本国ではド定番、日本では定番外。
東アジア担当2人くらいでやってるんじゃなかろうか。
最も各国での制作をメインとしているだろうからだけど。
深夜食堂を見るついでに
つまらないBillionsもどうぞ。


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The Americans

2013年 FX

2016年のエミー賞にてハウスオブカードと並び
作品・主演男優・主演女優各賞にノミネイトされたThe Americans。
冷戦時代のアメリカを舞台にKGBのスパイが
アメリカン人と偽りスパイ活動をするサスペンス。
マーゴ・マーティンデイルがゲストで2回もエミーを獲った作品であり
クリエイターが元CIAだったり主演同士が付き合っていたりなど
なかなか話題性もあるが、日本での人気はイマイチ以下と体感している。
現在はあと2シーズン発注済とのこと。
放送終了は80年代前半~中盤なので
冷静終結がフィナーレになるかどうかは未知数。

個人的には大好きな作品の1つ。
序盤は道向かいに越してきたFBI捜査官との駆け引きが
メインになると思い展開を危惧していた。
シーズンを追うごとに案件のスリルよりも
祖国と敵国の狭間での葛藤や
完全なるアメリカ人として育った子供たちの育て方
職務上夫婦になったことへの諦めと希望
1人の人間としての感情と虚しさとの闘いなど
案件以上にスリリングで繊細な描写に前のめりになっていく。
主演2人の現場のKGB、KGBの役人、ロシア、FBIの4つの視点があり
見飽きない程度のテンポがある。
また、この情報量と細かい描写は映画では無理。
テレビドラマの豊富な時間を使わなければ描けないところも気に入っている。
おかげですっかりケリ・ラッセルのファンになった。
さすが身のこなしも美しい。
おでこに浮き出た血管まで美しく感じる。
マシュー・リスはどこに出てても外さない安定感がある。
使い勝手の良い素晴らしい俳優。

マッドメンもそうだったけれど
米国のリアルタイムではない作品は日本でのヒットはとても難しい。
アメリカンズもまずヒットは無理。
ただ、マッドメンよりは時代背景は飲み込みやすいし
職業もスパイなのでわかりやすい。
さらに冷戦についてちょっと知りたいなどの気持ちもあれば必見。
ただ、やや重い作品。
ポスターなどのアートワークもおしゃれなので軽そうだけれど
軽めのスパイものでは決してないので注意。

現在日本ではネットフリックスで最新シーズン4まで視聴可能。
秋の夜長にぜひ重めのスパイドラマを。
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第68回 エミー賞総括

ABC (2016年)

今年はジミー・キンメルが司会ということもあり
なんだか久しぶりに落ち着いて見れたエミー。
自虐ネタや持ちネタ(マット・デイモン)もしっかり押さえ
冒頭でジェフリー・タンバーにトロフィーを渡すなど
相変わらず大物をいじるのが上手く
飽きさせない番組だった。

<ダウントンアビー>
今年は常連ダウントンアビーがフィナーレを迎えた。
最後のノミネイトとなったものの受賞は逃した。
それでも輸入番組として人気を博し続けた功績はすばらしい。
個人的には第1回目のオープニングを見たときの高揚感は今でも忘れられない。
昼ドラ的な展開に辟易する人でも
ダウントンアビーを面白くない、という批評できないことが多かったのは
マギー・スミスの軽快な毒舌のおかげだったと思う。
何度見ても飽きない。
新しいシーズンが見れないのは本当に本当にさびしい。

動画を整理したらこんなのが出てきた。
マシュー役だった今を時めくダン・スティーヴンスが
グレアム・ノートンshowに出演したときの動画。
番組内は皆ハッピー幸せ絶頂だった中で
マシューが事故死したエピソードはダウントンファンの中でも衝撃だったわけだが
その回の直後のツイッターでのリアクションをまとめたもの。
爆笑したけど、当時は私もディスプレイに向かって
「はぁぁぁぁああああ~?」
と叫んだっけな。


<王者ゲーム・オブ・スローンズ>
2年連続受賞。
今年はハウス・オブ・カードも素晴らしかったし
ホームランドもいつものごとく全く目が離せなかった。
アメリカンズは元々良い作品だったけど
終盤の緊張感とドラマチックな展開はシリーズの中で群を抜いていた。
ゲーム・オブ・スローンズは大好きだ。
とてもとても面白い。
誰がつまらないといっても見続ける。
だからもう、ゲーム・オブ・スローンズは別枠でいいんじゃないか。
エミーに『今年のGOT賞』を作って一番素晴らしかった瞬間に賞をあげたらいい。
そういえば、エミリー・クラークは助演なんだ。
意外。

<ラミ・マレック>
今年のベストスピーチ。
みんなが今年は彼だと思っていたけれど本人は違っていたようだ。
作品も面白いが
主人公のエリオットがどうなってしまうのかが最大のポイントであり見どころ。
日本ではアマゾンで見れます。

<助演俳優>
男女ともに受賞してほしい人が受賞。
珍しい。
Bloodlineのベン・メンデルソンと
マギー・スミス。
今日はぐっすり眠れそう。

<ジェームス・コーデン>
今年番組で2つ受賞。
1つはジェニファー・ロペスとの共演。
完璧すぎて笑いが止まらないドライブカラオケは必見。
来年のエミーの持ち回りはCBS。
そのホスト最有力がこちらのジェームス・コーデン。
トニーのホストも無難にこなしたのでまぁ間違いない。
ミュージカル好き、カラオケ好きで太めでテディベアな風貌だが
賢く、自虐的で、政治に寄らない。
大統領夫人はカラオケに出しても
大統領候補とかも出ない。
政治や時事を鋭く面白く言うホストがひしめき合う中で
完全に弾けた感じのホストを待ってた。
待ってた、ってコナン以来待ってた。
女性アーティストの歌を振り付きで完璧に歌う当たりはオネエ系。
日本で配信したら絶対ウケる。
HuluJapan、よろしく。




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Preacher

AMC (2016年)

ガース・エニスの人気アメコミが原作。
すでに映画かもされており認知度は十分。
メインは悪魔祓い。
日本人も陰陽師的なのが好きだろうけれど
アメリカン人はもっとオカルト好きなので
悪魔祓いとなれば大きくは外れない。

主演は英国人俳優ドミニク・クーパー。
個人的に新裕次郎的存在の中でも筆頭。
どこにいても何に出てても主演になってしまうあたりが裕さんと同じ。
AMCは裕さん的な俳優の使い方が上手。
ドミニク・クーパーはとても素晴らしい俳優だけれど
彼をより格好良く見せている。
ミスフィッツの功績から怪奇的な役がハマっているジョゼフ・ギルガンも出演。
せス・ローガンが制作に入っているのも注目だった。

評価的には中の上といったところ。
二次元と三次元の狭間で悩んでしまっているようにも感じる。
特にアクションシーンは悪くはないけれど、興奮はしない。
原作ファンは少しもどかしいかも。
ただシーズン1を見た限りでは期待感は薄れない。
原作もあるから手堅い印象はある。
2シーズン目も決まったようで一安心。

悪魔祓いとか悪魔憑きが乱立している昨今だけれど
医療ものなどと同じで視聴者も飽きていない。
個人的にはそろそろドミニク・クーパーに主演男優のノミネイトくらいは
上げてほしいと思っているけれど
オカルト系なのでどうなることやら。




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